ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~



安藤は、あたしの返事なんて始めから分かってる。



分かってて、それでもあたしに「好き」だと言った。



そのくらい本気の言葉なんだって思うから。



だからあたしも、全力で返すよ。



「…ワンってさ、あたしには眩しいんだ」

「俺にも、眩しいですよ」



安藤は苦笑いしながら、先に立ち止まったあたしを振り返る。



「けどあたしは、ずっと見ていたい」



眩しくても、近づけなくても。



「大切なんだ。だから、ごめんなさい」



振り払っても、振り払われても。



あたしには、ワンが光りだ。



「…わかってました。2人の邪魔は出来ないって事くらい」



安藤の声は、いつも通りに聞こえた。



< 230 / 606 >

この作品をシェア

pagetop