ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~



「えぇー。どうせなら、もっと可愛らしい子とがよかったぜ」

「悪かったな、可愛らしくなくて!」

「その態度が、余計可愛くねーんだよ!」

「なんでお前に、可愛らしくしなきゃなんねーんだよ!」

「普段からやってねーから、いざって時もダメなんだろーが!」

「お前に言われたくねーよ、この女ったらし!」

「俺はただ、女の子に優しくしてるだけだっつーの!」

「下心が見え見えなんだよ!」

「お前、黙ってればキレイなんだから、今日くらいおとなしくしとけよ」

「なっ…!?」



口論の末、つい本音が出た。



茜の動きが止まり、口だけがパクパク動いている。



あ、ちょっと刺激強すぎ?



コイツのことだから、キレイだとか言われ慣れてないんだろうな。



「…お前、そんなにモテないのか?」



次の瞬間、茜の口から出た台詞を聞いた俺は、マヌケ面だったに違いない。



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