ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
ワンと別れ、家へとたどり着く。
「お嬢さん、おかえりなさい」
「あ、奥田さんただいま。お父さんいる?」
丁度玄関にいた奥田さんに、あたしは靴をぬぎながら尋ねた。
「はい、自室にいらっしゃいますよ」
「仕事中?」
「稀衣ちゃん?おかえり~」
そんなことをしてる間に、お父さんが奥から顔を覗かせた。
「じゃ、私は今日は帰りますね。ヒロさん、明日また来ますから」
「はいはい、明日ね」
頭をぺこり下げて、奥田さんは家を出ていった。
「お父さん、男物の浴衣をいくつか借りたいんだけど」
「浴衣?」
「あるよね?」
「あるけど、急にどうして?」
ここであたしが、今日学校であった一連の流れを簡単に説明すると、
「稀衣がクラスに貢献できるなら、パパ頑張るぞ」
なんて、訳の分からない事を言い出した。