ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
「…おじさん」
おじさんが、どれほど稀衣ちゃんを大事に思ってるのか。
この世に1つの宝物だとしても。
それを知ってても。
「オレ、稀衣ちゃんだけはあきらめない」
それでも。
「オレにとっても、大事なんだ」
あきらめきれないほど。
「おじさんから奪うことになっても、あきらめないよ」
おじさんの目を見て言った。
その瞳は、やっぱり優しかった。
稀衣ちゃんの目と、似てると思った。
「…そっか」
しばらくして、おじさんが口を開いた。
「ははっ、そうだねぇ」
???
「うん、奪いにきてよ。待ってるから」
「え…」
「僕の宝物を、いつか奪ってよ」
おじさんはクスクスと笑った。