ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
【makoto※side】
あ、いた。
稀衣ちゃんのお父さんは、文化祭用に校内に置かれたベンチに、ちょこんと座っていた。
「隣、いーデスか」
あからさまに元気のない稀衣ちゃんのお父さん。
「…あぁ、どうぞ」
その返事を聞いてから、オレは隣に座った。
「…稀衣はね」
騒がしい校内とは対照的な、お父さんの声。
「稀衣は、僕のたった1つの宝物なんだ」
おじさんが、また難しい事を言っても理解できるよう、オレは耳と脳の神経を研ぎ澄ませる。
「今まで、大事に大事に育ててきたんだ」
稀衣ちゃんは、こんなにも大事にされている。
こんなにも、大事に思ってくれている人がいる。
「だから心配で。側に置いときたくて。どうしようもないんだ」
それがなんだか、自分のことのように嬉しかった。
あ、いた。
稀衣ちゃんのお父さんは、文化祭用に校内に置かれたベンチに、ちょこんと座っていた。
「隣、いーデスか」
あからさまに元気のない稀衣ちゃんのお父さん。
「…あぁ、どうぞ」
その返事を聞いてから、オレは隣に座った。
「…稀衣はね」
騒がしい校内とは対照的な、お父さんの声。
「稀衣は、僕のたった1つの宝物なんだ」
おじさんが、また難しい事を言っても理解できるよう、オレは耳と脳の神経を研ぎ澄ませる。
「今まで、大事に大事に育ててきたんだ」
稀衣ちゃんは、こんなにも大事にされている。
こんなにも、大事に思ってくれている人がいる。
「だから心配で。側に置いときたくて。どうしようもないんだ」
それがなんだか、自分のことのように嬉しかった。