ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~



見に行けるかな。



ふとそんなことを考える。



「ワンはバスケも上手いね、きっと」

「え?」

「あら、違った?」



前の席の麗奈が、あたしの方に振り返る。



「てっきり、ワンのこと考えてるんだと思って」



な…図星だ。



何も言い返せない。



「あ、やっぱり。なんだかんだで鮎沢ちゃんも、ワンばっかりだよねぇ」

「うっさい…(恥)」

「ほめてるのに」



そうは聞こえません。



「応援行こうね!」

「あ…うん」



球技会は、そういった意味では楽しみだ。



麗奈はきっと、佐倉の応援をするんだろう。



麗奈以外にも、いっぱいいそうだけど。



1つ、聞きたいことがある。



< 394 / 606 >

この作品をシェア

pagetop