ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
この前はして無かった、眼鏡のレンズ越しに、南先生は純ちゃんを見つめている。
「純ちゃん?」
背後にいるオレには、純ちゃんの表情が見えない。
だけど完全に固まっているのは確かだ。
「高校生にもなって、ものも言えないの」
南先生の、呆れたような言い方。
「純ちゃんってば!」
オレが背中を叩くと、純ちゃんはハッと我に返った。
「うあ、そうだ。絆創膏、下さい」
「…絆創膏ね」
南先生は相変わらず表情を変えずに、戸棚の引き出しを探る。
しばらく探った後、小さくため息をついて、今度は自分の鞄らしき鞄の中を探し出した。
そして、
「今絆創膏切らしてて、私のでよければどうぞ」
そう言って、純ちゃんに絆創膏を手渡した。
「ありがとーございます…」