ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
「安藤に、なにが分かんの」
分かんないでしょ?
プライドばっかり高くて。
知らない女の子にワンを持って行かれても、平気なふりしかできない。
そうすることで、自分を成り立たせるの。
例えばワンが、自分よりもその子を選んだとしても、文句の1つも言えない。
言えないくせに、自分ですれ違いを作って。
そっか、あたし。
逃げたんだ。
少しでも寂しい顔見たくて、してほしくて。
こっち見てほしくて。
そんなことなんてしなくても、笑いかけてくれてたのに。
そんなワンから、目を逸らした。
逃げた。
「分かりますよ」
「…………」
「さっき言ったじゃないですか。いつから見てると思ってんだって」