ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
そして後半戦も接戦のまま進み、現在の得点は、26対27。
入れられては入れての繰り返しの、激闘を繰り広げていた。
だけどこのまま時間が来ると、安藤のチームが勝つことになる。
そうなった時、ワンは自分を攻めるだろうか。
その時あたしには、なんの気休めにもならない言葉しか出てこなくて。
ワンもまた、無理して微笑うだろうか。
そんなのは、ゴメンだ。
ワンとそんな風になるくらいなら、ケンカでもなんでもしてる方がいい。
そんなことを思った。
2点、また2点とゴールにボールが入れられていく。