ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~



「オーナーなら、今いないんだけど」



学校(保健室)以外で会っているのは、なんだか変な感じがした。



先生と生徒じゃない。



今はお客と定員だ。



髪もくくってないし。



白衣だって着ていなければ、ナースシューズも履いていない。



そのせいか、沈黙は落ち着かなかった。



「え…」



彼女は、自分がオーナーと知り合いなのを、俺が知ってることに驚いたらしく、大きな目を見開いた。



「オーナーと知り合いだろ?」

「なんで…」

「知ってるのか、って?」



そりゃあ、そうなるだろうな。



あの時、彼女は俺の存在にすら、気がついていなかったんだから。



「1年前、この店にアンタが来た」

「あなた…あの時いたのね」




< 484 / 606 >

この作品をシェア

pagetop