ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
「オーナーなら、今いないんだけど」
学校(保健室)以外で会っているのは、なんだか変な感じがした。
先生と生徒じゃない。
今はお客と定員だ。
髪もくくってないし。
白衣だって着ていなければ、ナースシューズも履いていない。
そのせいか、沈黙は落ち着かなかった。
「え…」
彼女は、自分がオーナーと知り合いなのを、俺が知ってることに驚いたらしく、大きな目を見開いた。
「オーナーと知り合いだろ?」
「なんで…」
「知ってるのか、って?」
そりゃあ、そうなるだろうな。
あの時、彼女は俺の存在にすら、気がついていなかったんだから。
「1年前、この店にアンタが来た」
「あなた…あの時いたのね」