ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
「お前、注意した方がいいんじゃねーの?」
「え、なにを?」
「正のやつ、昔からお前のもんばっか欲しがってたじゃん。鮎沢ちゃんも、そのうち狙われんじゃねーのか?」
正が、稀衣ちゃんを?
さすがの正も、そんな事する?!
おもちゃやゲームじゃないんだからさ。
「大丈夫だって、正もそこまで子どもじゃないし」
「だったらいーけどな」
でもなんとなく嫌な予感もして、正はなるべく稀衣ちゃんに会わせない方がいいのかもしれない。
と思った。
「…お、噂をすれば」
学校に到着し下駄箱へ入った時、純ちゃんが前を見たままそう言った。
視線の先には、稀衣ちゃんだ。
「稀衣ちゃん!おは…」
「おはよ、鮎沢ちゃ…」
……は?
「あ、マコ兄、純ちゃん。やっほー」
え、ちょ、正?!
「…マコ、お前にも見えんのか?」
「嘘だろ…?!」
なんで稀衣ちゃんと正が一緒にいんだよ?!