ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
「まだ全然イチャイチャしてないじゃん!」
まぁ…イチャイチャはしてないけど。
「へぇ、今からイチャイチャすんの?」
「そう、今から!だから正、邪魔すんなよ!」
………。
……え、マサシ?
いきなり第3者の声がして、あたしもワンも声の方へ顔を向ける。
「…ってうわ、正?!」
「マコ兄が俺を欺こうだなんて、100年早いんだよ」
あたしとワンのいる茂みを覗き込みながら、勝ち誇った顔で笑う正くん。
「稀衣ちゃん、こんにちわ」
「ど、どうも…」
「だから正っ、稀衣ちゃんには近付くなって!」
「ちょっと話し掛けただけだろ?」
「お前は昔から、距離感(女の子の時だけ)近いんだよ!」
「そりゃ、しっかり顔を見たいじゃん!」
「だから見なくていーんだよ!」
ワンは、正くんからあたしを隠すように間に入った。
「なんでそんな頑なに、稀衣ちゃんのこと隠すわけ?」
急に正くんの顔付きが変わった。
「隠してないよ」
あたしって、隠される存在なの?!