ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
【makoto※side】



「あ、大場さんおはよー」

「あ、よ、横井くんおはよう…!」



もうおはようって時間でもないのだけれど、オレは花壇にしゃがんでいた大場さんに挨拶する。



「い、今登校したんだ…?」

「ウン。今日は何してんの?」



大場さんは、よく花壇のお世話をしている。



最初は、キノッチャンに断れなくてお世話してんのかと思ってたけど、どうもそう言うわけでもなく。



本当に好きなんだっていうのが、見ていて伝わってくる。



「これ、蕾がついたんだぁ」



大場さんが嬉しそうに指差したのは、10cmくらいの背の低い草丈についた、小さな白い蕾。



「なんてゆー花?」

「スノードロップっていうんだよ」



スノードロップ…?(←もちろん知らない)



なんかおいしそうな名前だ。



「冬にも咲くお花って、いっぱいあるんだよ」

「そーなんだ」



オレと話す時は、いつも硬い大場さんだけど、花の話をしてる時は柔らかく笑う。



実はこの間、食堂に行けなかったのも、この花壇に来ていたから。



約束してたとか、全然そーいうのじゃないんだけどさ。




< 527 / 606 >

この作品をシェア

pagetop