ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
…ま、どっちにしろ大場さんが、球技会に出られなかったことに変わりはないんだし。
「あたしのドジなのに、横井君に家まで送らせちゃって…迷惑だったよね。ごめんね」
「…迷惑?なんで?」
「だって…」
オレのせいだからとか、そうじゃなくても。
きっとオレは、同じことしてたと思うし。
稀衣ちゃんと帰れないのを残念に思いながら、それでもほっとけなくて。
「それに、こんなことでもないとオレ、名前覚えらんないから」
「あ…」
「“花壇の子”じゃなくて、大場さん!もう覚えた!」
そう言ってオレが笑うと、大場さんは恥ずかしそうに俯いた。
…あれ?
「おーい、マコ。なにやってんだ、食堂行かねーのか?」
「あ、純ちゃん」
廊下の窓から顔をのぞかせ、こっちに向かって叫んでる。
「オレもう行かなきゃ」
「あ、そ、そうだね」
「それ!」
「へ?!」
「お花!」
「スノードロップ…?」
「咲いたら絶対教えて!じゃっ」
もたもたしてると、昼休みがなくなっちゃうよ!
オレは駆け足で、純ちゃんがのぞいていた窓から校舎に入った。
「なにお前、また浮気してんの?」
「は?!」
う、浮気?!