ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
「正はさ」
あたしを抱き締めたままの状態で、ワンは口を開いた。
「なんでもオレの上をいくんだ」
ワンよりもませてる正くんを見た時から。
「勉強も運動も、身長だってそのうち」
運動は、ワンにはハンデがあるからでしょ。
「それにアイツ、なんでか分かんないけど純ちゃんに憧れてるし」
なんでか分かんないけどって…確かに。
どこを佐倉に憧れる事があるのだろうか。(←カップルそろって失礼)
あの女子に対してませた感じも、佐倉の影響なのか。
「そのくせ昔っから、オレのもの欲しがる癖があるんだ」
ワンの顔は見えないけど。
かわりに鼓動が聞こえる。
ワンの匂いがする。
「だから嫌だったんだ。正に稀衣ちゃんの事話すのも、会わせるのも」
それで正くんは、あたしを隠してるって言ったのか。
ワンがなにも話さないから。