【短編】 曇り空
「…」

口ごもる俺に先生は小さくため息をついた


まるで
駄々をこねる子供に呆れてるかのように


「まぁ、いいよ。
しばらく安静にすることね!」


変なの…


先生は今日は妙に優しい


俺が病人だから?




病人じゃないと
優しく笑って話し掛けてもくれないの?




もし…



もし俺が気持ちを伝えたら…


先生はどうする?




少しは違った見方をしてくれますか…


それとも


相手にすらしてくれませんか?



先生


俺は








「先生が好きだ。」


気づいたら
先生の大きな瞳を見つめて言っていた
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