【短編】 曇り空
俺はこの灰色の瞳と目立つ容姿のせいで
何度と無く喧嘩をして
何度と無くぶつかり合ってきた

そのうち
クラスのやつらは俺と一線を置くようになり
俺は狂犬扱い


女は寄ってきたが
俺には興味が持てなかった
全部同じやつに見えるし
何より甘ったるい匂いに吐き気を催しそうになる


寄るなといっても効果が無いのがわかったので
基本的に女は無視していた


恋愛?

する気にもなれない
愛なんて幻想で
恋なんて遊びだ


セックスは


スポーツかな?



俺はそういう奴


和史に言わせると
「いかれたウルフ」

だそうだ



どうでもいいけど
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