鬼守の巫女
第四十六章 信じる者

朝食の後、私達は車で皇町に向かった。

父は私達の足手纏いになるからと、自らあの館で待つ事になった。

《いい抜け道知ってんだよね》

そう言って火伏さんの案内するままに車を走らせると、厳戒体制のしかれているはずの皇町に、呆気無さ過ぎて脱力したほどにあっさりと中に入れてしまった。
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