夜空に咲く僕たちの願い
まだ見ぬ未来に映るのは隣で笑う瑠花だった。
それしか考えられなかったから。
翔太の言葉を聞いた俺は目を輝かせていたと思う。
すごく魅力的だったから。
「N県?そこにいい場所あるの?」
「あるよ。天文台もあって望遠鏡もあるし、そこの係員の人がちゃんと星の場所とか教えてくれるんだ。ペンションになってるし結構いい場所だよ。」
「へぇ…すごいな。ちょっと興味あるかも…」
「もし行くなら言ってよ。僕のお父さん、そこのオーナーと知り合いだからさ。」
そう言って翔太は自慢気な顔を見せた。
俺は「ありがとう」とお礼を言う。
さすがに俺だけの判断じゃ決めれないし。
瑠花はそれでも「夢の国がいい」と言うかもしれない。
瑠花とちゃんと相談しよう。
秘密にすると怒りそうだから。