夜空に咲く僕たちの願い


「俺、ちょっと瑠花のとこに行ってくるわ」




「はいはーい!」




一旦席を立ち教室を出て行く。何となく瑠花に会いたくなった。
どうでもいい理由ですいません。
でも無性に会いたくなるときがあるんだ。
本当ならこの薄い壁をぶち壊したいのだけれど、それは器物破損で捕まるからさすがに出来ない。
大人しく会いに行こう。



教室を歩いたらすぐに瑠花の教室に辿り着く。
ドアからちらりと中を見る。
だがそこには瑠花らしき人物は見当たらなかった。




「あれ?いない…」




「ちょっとおにーさん?何をやっているのですか?」




すると後ろから声が聞こえた。その声では瑠花ではなく…




「ん?あぁ、満里奈」




満里奈だった。
相変わらず小さすぎて視界に入らないよ。
そう言うと彼女は無機になって背伸びをする。



そういえば満里奈はクリスマス何をするのだろう?




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