夜空に咲く僕たちの願い


ふと満里奈の顔を見たら疑問に思った。




「そういえばさ、満里奈ってクリスマスとか何かする予定あんの?」




廊下の壁に持たれかかって満里奈に問う。
すると満里奈はみるみるうちに顔を真っ赤にさせた。
あっという間に耳まで赤くし、俺は水族館にいるように感じた。
だって…タコみたいなんだもん。
聞かない方が良かったかな?
そんなに分かりやすくしたらバレるのも時間の問題かな、なんて。




「あたし…たちは、どうかな…向こうが休みかどうか分からないし…」




「え?だってクリスマスは日曜日だよ?」





「…部活があるかもしれないし…」




「修平、部活の顧問やってないじゃん」




「…行く場所決めてないし…」




「これから決めればいいじゃん。まだまだ時間たっぷりあるよ」



俺が質問攻めにすると満里奈はだんだん小さくなっていった。147センチの彼女がさらに小さくなる瞬間を見てしまった。
満里奈をからかうの楽しい。





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