夜空に咲く僕たちの願い


…小さいとき紋白蝶を捕まえようとした。
子供用の虫取網を持って必死になって追いかけた。
やっと捕まえた紋白蝶を網から取ろうとした瞬間、それは大きく空へ羽ばたいていった。

どうして欲しいものは手に入るのに、すぐ逃げてしまうのだろう。


理由は簡単だった。
自分がまだ未熟者だったから。だから隙を盗んで紋白蝶は逃げたのだ。


今、ようやく気付いた気がする。





遠くの方でチャイムの鳴る音がする。
その間俺たちは愛を深めていた。
唇から伝わる瑠花の体温をもっと感じていたい。
そのためには授業くらい犠牲になってもいいと思った。


誰かに見られてるのでは?と思ったが隠しカメラなどないし、見られても平気だ。
むしろ自慢してやる。

どうだ、俺たちの愛すごいだろ?

ってこれはちょっとドラマの見すぎかな。



唇を離し、瑠花を見るとそこには甘い空気に酔う瑠花がいた。

そんな瑠花がたまらなく可愛い。




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