夜空に咲く僕たちの願い
母さんは身勝手すぎる。
俺の気持ちを知らずに何でどうして。
どうして俺を産んだの?
ふとこんなことを思った。
静かな廊下に足音が響く。
それは怒りの表れだった。
「……ねぇ母さん。」
「ん?どうしたの?俊介」
母さんは何も知らないのだろう。
まさか息子に隠していた秘密がバレてしまったなんて思ってもいないのだろう。
俺は唇を噛み締めて握っていた写真と婚姻届を母さんに差し出す。
それを見た母さんは目を見開き「え…」と声を漏らした。
「…俺の父さんって…瑠花のお父さんなの?」
見失わないよう、真っ直ぐと母さんを見つめた。
「違う」と言ってもらいたくて。
夢なら醒めて欲しい。
こんな悪夢をいつまでも見ていたくない。
「……俊介…どうしてこれを…」
やはり飛び出してきた答えは望んでいた言葉ではなかった。