夜空に咲く僕たちの願い



驚いた?ねぇ、驚いたよね?
当たり前だよね。
いきなりそんなこと言われたって実感ないよね。
私も先生に言われたときがそうだったから。




「……え、本当に?」




「本当だよ。予定日は秋くらい。」




「え!!本当に!?おめでとう!!あっだから就職先を断ったの!?」




「うん。やっぱりこの子の方が大事だから」




そう。
私は受かっていた就職先を断ったのだ。
都内にある有名な総合病院だったが、どちらが大事かと天秤に掛けたら、この子の方が遥かに大事だった。
この子を産んでからでも看護師の仕事はいくらだってやれる。
この子は私の中で必死に生きている。
だからどうしても産みたかった。




「遊心には言ったの?」




「それがまだなの。今日就職の内定通知が来るの。受かってたら言おうかなって。そうしたら幸せが増える気がするの」




「そっか。さっちゃん幸せそう。すごく顔に出てるよ。私も子供欲しいな。ジョアンとそういう話しようかな」






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