夜空に咲く僕たちの願い
自分の体の異変に気付いたのは先週だった。
そういえば先月から生理がきていなかった。
不安になり、産婦人科に行くと先生が笑顔でこう言ったのだ。
「おめでとうございます。今5週目ですよ」
何を言われたのか一瞬分からなかったがたちまちそれは喜びに変わった。
すぐにでも遊心に言いたかったが遊心は就職活動に必死だったため落ち着いてから言おうと思っていた。
きっと遊心なら笑顔で「産んでくれ」って言うはず。
私はそう信じていた。
「…あのね、七海。話したいことがあるの」
「えっなに?」
私の言葉に反応し、七海は見ていた雑誌を閉じた。
そしてアイスティーを飲み私の瞳を見る。
ごくん、と唾を飲み恥ずかしそうにこう言う。
「実はね、ここに赤ちゃんがいるの……」
お腹をぽんぽんと優しく叩き、笑顔でそう言った。
すると七海はぽかんと口を開けて、こちらを見る。
私はその表情が見たかったの。