白球追いかけて
「ジュンヤ?」
「うん」
「なんかじゃべってや」
 一体オレのナツミに対しての感情はどっちの気持ちなのか、疑問を持ちはじめた。
「わりぃ。ちょっと思い出したことあって。またかけるわ」
 電話を切ってから、よく自分の気持ちがわからなくなってきた。そのことがすっきりせず、悩んでもよくわからなくなる。半分勢いも手伝って、気がつけばナツミに電話していた。
「プルルルル、プルルルル、プルルルル」三コールめでナツミが出た。この三コールの間が長く感じた。あいつはなにを思って電話に出たのだろうか。
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