白球追いかけて
「もしぃ、オレ」
「うん」
ナツミがおもむろに返事する。
「今、なにしてるん?」
「音楽聞いてた。ジュン君は?」
「特になにも‥‥‥」
少しの沈黙。だめだ、今切り出さないと、勢いでかけたのに、このままだと言い出せなくなってしまう。
「あんな、え~と、あんな」
「うん」
気持ちを決めた。
「別れへん?」
「うん」
なんか、すべてを納得してくれているようだった。以心伝心、もしかしたら本当は気が合うのか、お互い似ているよなあと、今更ながら思わされた。
そしてあっけなく二人の関係は終った。
ナツミはヨシナが言っていた「LOVE」ではなく「LIKE」の彼女だった。電話を切ったあと、別れて寂しかったが、心にキズはつかなかったから。
「うん」
ナツミがおもむろに返事する。
「今、なにしてるん?」
「音楽聞いてた。ジュン君は?」
「特になにも‥‥‥」
少しの沈黙。だめだ、今切り出さないと、勢いでかけたのに、このままだと言い出せなくなってしまう。
「あんな、え~と、あんな」
「うん」
気持ちを決めた。
「別れへん?」
「うん」
なんか、すべてを納得してくれているようだった。以心伝心、もしかしたら本当は気が合うのか、お互い似ているよなあと、今更ながら思わされた。
そしてあっけなく二人の関係は終った。
ナツミはヨシナが言っていた「LOVE」ではなく「LIKE」の彼女だった。電話を切ったあと、別れて寂しかったが、心にキズはつかなかったから。