5日間の恋。

今日もいつもの様にテレビ電話をしていた。



「けじめをつけよう」

そんな、会話になった。
いつも話しているくらいの、どうでもいい、小さな幸せの時間のはずだった。






「今回のこの休暇を最後に、高校卒業までは、もう話せないね」


彼の放ったひと言は、また私の心を締め付ける。




私たちが籍をおくこの学校で生きていく上では、恋愛は必要ない。この学校で生きていく為には、そういう道は通らない方が良い。

彼も私も、どちらかというと先生とはちゃんとした関係を築けている方だと思う。
だからこそ、自分たちの犯している事実のリスクは、誰よりも分かっていたはずだった。 だけど、「恋は盲目」とはこのことなのだろう。リスクを理解した上でもなお、私たちのこの想い、そして関係を、無しにする勇気は、お互い、もっていなかった。




だからこそ、彼の言葉は私の胸を貫いた。
「学校では、そういう雰囲気を出してはいけない」
そういう思いから、彼の口から出たのだろう。

学校では話せない。
私は休暇中も研修に行く身のため、休暇中もゆっくり話せない。

。。。となると、実際、本当にこうやって顔を見て話すことは今回のこの休暇中、この数日間で最後なのだ。。



次は、この学校を、ここを、卒業してから。



これはひとつの「けじめ」。
だから、学校で話すどころか、お互いのデータを全て消すのだ。

『この学校にいる限りは、この学校での学びと向き合う』






あと2年もの間、私たちはお互いを必要としないでやっていけるの?



保証が欲しい。

いつまでも変わらない、愛の言葉が永遠に欲しい。

もっと、もっとと溢れ出てくる私の欲望。。

心配。 不安。



ねえ、お願い。。 私から離れないでよ。
私の気持ちは、卒業までもつの?



分かってる。 そんなに簡単なものじゃないって。







だからこそ、泣きたくなるの。
ねえ、『永遠』って、本当に存在するのかな?

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