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大丈夫
そして始業式が終わってメイク
家へ帰ってメイクを済ませ
舞との待ち合わせ場所へ行った

「沙耶ーごめん待ったよね?」

舞はいつもどおり元気な顔だった

「待ってないよさっき来たとこだよ」

「よかったーあっつー」

「ねぇ今日何しに行くの?」

「それわ結城の家いってからだよ・・」

「ふーん・・」

ピーンポーン・・・

「おせーよ!!!!」

「ごめんだって」


今日も結城くんちの大理石はピカピカだ
二階へ上がる階段も綺麗だ

「よし!!!よく聞けよ沙耶ちゃん」

「えっやっぱやめなよ!!・・」

「仕方ないだろ・・!!」

ああ絶対悪い事だろな・・直感で分かった
たぶん湊別に好きな人がいるんだろうな・・
だからあの時

「ずっと一緒に居るのは無理だから」
って言ったんだ・・

「あのな沙耶ちゃん湊はな実は
 余命3ヶ月なんだって・・・」

「ああぁ言っちゃった・・・」

「やめてよー結城くんそんな冗談」


「嘘じゃないんだよコレは現実なんだ
だからさこのまま沙耶ちゃんと湊が付き合って
湊が死んだら苦しむのは沙耶ちゃんだよ?
それでも良いの?」

「やめてよ!湊が死ぬとか湊は死なないよ
死ぬわけ無いじゃん」

正直頭の中が真っ白になって何もかもが崩れていった
どうしたら良い分からない

「病院に昨日行ったら余命5ヶ月って知らされたんだ」

「なんでなんでなの?どうしてそうなったの?」

「アニキが帰りに歩いてたら車に引かれて
重症を負ったんだ・胸を強打し心肺も事故当時は停止していたらしい・・
でも奇跡的に意識はあった・・・」

正直信じたくない・・でもコレが現実なんだ・・

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