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少しずつ
「オイ川村窓見てないで黒板とノート見ろ」

ものすごく恥ずかしかった

本音を言うともう少しアノ人を見ていたかった

頭の中でアノ人を忘れないように脳に焼きつけようと必死だった

社会なんか集中できない

できるわけない

たったさっきほんの4分ぐらい前に

好きな人が変わったんだから

    




    キーンコーンカーンコーン


授業の終わりのチャイムがなった

そうして私は舞にコレを報告しにいった

「舞聞いて沙耶好きな人できた」

「えっ馬路えーありえないーだってあんなに光の事好きだったのに」

「でもねものすんっごいビッビっと感じたの」

「てか次体育じゃん」

「着替えに行こうよ」

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