トナリの王子サマ
そうなんです。

ココだけの話…今日は38度近い熱もあったのです。



でも、学校に来たくて無理して来ちゃいました…

それにしても、まだ口の中がぁ~!


私が舌を出しながら顔をしかめていると、成瀬くんが何かを差し出してきた。


「はい、飴」

「え?」

「薬のせいで、口の中やばいんだろ?それあげる」


成瀬くんのくれた飴を口に含むと、口の中が甘いイチゴ味で包まれる。


「おいひー♪」

「よかった」


彼は笑って去って行った。

あーあ、これが"恋の病"とかだったら、いいのになぁ…

ただの風邪なんて色気もないっ!!

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