トナリの王子サマ
―授業を受けていると、だんだんと頭がボーっとしてきた。

やばい…熱、上がってきたかな?



「ちょっと萌愛、顔真っ赤だよ?熱あるんじゃない?」


後ろから春ちゃんが心配してくれた。

でも、そうかも。


やっぱり、一時間目より全然だるい。

もう、クラクラする…


保健室行きたいけど、行く途中で倒れそうだよ…


「先生」


いきなり成瀬くんが手を上げる。

別にここは質問されてる場所じゃないのに…


「どうした、成瀬」

「その…伊吹さんが」

「伊吹?」

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