誘拐 ―おまえに決めた―

秘密を知ったら、それでおしまい。



リクは私が秘密知りたさについてきていると思っていて、私もそのように振舞っている。




だからこの話を聞いたら、今手に感じている暖かさを手放すことになるだろう。






そう思うと居た堪れなくなって、リクの手をぎゅっと握った。



そんな私に気付いたのか、リクも私の手を握り返し話しだす。




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