JKママ
「なあ、しおん。みことは何でまなのことをあんなに嫌がるんだ?」




海斗が不思議そうに兄に聞いた。

夢中になっているテレビ番組から目を逸らすことなく、彼は質問の答えを考えた。






「だよなあー、まな料理もみことより上手いし、優しいし、いいやつなのにな。」


陽斗も同調した。

なあ、しおん~ってふたりして兄に迫る。





そんな弟達を鬱陶しそうに退ける。



「あいつは母さんの事が忘れられないんだよ。

ホント、未練がましい奴。」




お笑い番組だと言うのに彼は一切笑いを漏らさない。ただ冷徹な声音で呟く。


「……かあさん?」




キョトンとした表情の弟ふたりを、それでして初めて詩音は直視した。
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