19の夏~私の愛した殺人鬼~
カラーコンタクトだろうが、強くひきつけられる目をしている。
服装は今時の若者らしく、ダボッとした大き目のTシャツを着ていて、ダルそうに見える。
「誰?」
その青年にもう一度聞かれて、藤堂はようやく口を開いた。
「あぁ。実は、人を探しててね。飯田沙耶香ちゃんってこの学校の子だよね」
「おじさんさぁ……人の質問聞いてる? 誰って言ってんのぉ……」
青年はガムをかみながら、口元に微かな笑みを見せて言った。