19の夏~私の愛した殺人鬼~

「行くぞ!」


 また、さっきと同じように首根っこを掴まれる。


「ま、ま、待ってくださいよ!!」


 しかし、今度は藤堂も必死だ。


 なんとか引きずられていくまいと、机にかじりつく。


あと一口、あと一口でいいから!!


 そんな願いもむなしく、金の箸を奪い取られ泣きそうになる。


「もたもたすんなぁぁ!!」


 体はデカイが、新田ほどの力を持ち合わせていない藤堂は再び首根っこをつかまれて、ズルズルと荷物のように引きずられていく。


そんな……ひどいよっ!!


< 212 / 356 >

この作品をシェア

pagetop