19の夏~私の愛した殺人鬼~
「3!!」
の合図で、藤堂は思いっきり受付の男へ突進した。
元々そんなに距離がなかったので、『飛びついた』という表現が似合うような格好だ。
隣にいた受付の女が小さな悲鳴を上げて目を見開く。
藤堂は男の体を床へ押さえつけ、抵抗できないよう右腕を思いっきりねじ上げてやった。
下敷きになった男の悲鳴が響き渡る。
「なんなんですかあなた!」
2人の悲鳴を聞いて駆けつけた会場のスタッフたちに、あっという間に取り囲まれる。
「安心してください、僕は警察です! 怪しい人物を確保しました!」
と、藤堂は自信満々の笑みをたたえて警察手帳を見せたのだった……。