19の夏~私の愛した殺人鬼~
 扉を開けて開口一番の憎まれ口と、ため息で登場したのは、ネコ。


 今日はちゃんと服を着ているが、上下黒なので見ているこちらが暑苦しくなる。


「黒猫みたいだな……」


 思ったことをそのまま口にしてしまったため、ネコに睨まれてしまった。


「何の用だ?」


「現場へ行ったんだろ、昨日」


「……誰から聞いた?」


「お前の親父さんだよ。パソコンのメールで教えてもらった」


 幸也がそう言うと、ネコは大きなため息を一つついた。


『余計な事をしやがって』と、声に出さない所がどこかカッコイイ。


「親父じゃない」


 幸也を小屋へ招き入れながら、ネコは言った。

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