一途なカラダ。
慶斗は優しいからきっと"気にしない"って言うんだろうな。

そんな優しい慶斗が好きなんだけど。

少しぐらい、ヤキモチ焼いてほしいよ。

優しいだけじゃ……。

―――

「えっ!?じゃあ若菜家庭教師頼むの!?」

今あたしは美和とファミレスに来てる。

そしてあれの報告。

「うん……。
頼むって言い方は語弊があるけど。
はぁ、嫌だなぁ。」

「え、なんで!?
わざわざ塾に行かないでいいんだよ?
それに、家庭教師なら個別指導の塾よりもマンツーが利くじゃん。」

"マンツー"とはマンツーマンの事。

美和はちょっと変な略しかたをする。

「だからそれが嫌なんじゃん。
1対1だよ!?
変な若い男だとちょっと……。」

「"変な"って何よ。(笑)
あー、わかったぁ!
慶斗先輩に心配でもされたんでしょー!!」

う、今それを言う?
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