【続】幼なじみは俺様王子。
「穂香ってば。晩ご飯の時間になっても、戻ってこないんだもの」
あーちゃんはあたしに哀れの目を向ける。
「そ、そんな……」
「とぉっても美味しかったよ。ゴーヤチャンプル!」
愛チャンは悪戯な笑顔でそう言うと、あたしにウインクした。
「まぁ、早川爽も食べてないんだもの。一緒じゃない」
「そういう問題じゃないよぉ……」
あたしは美味しそうなゴーヤチャンプルを想像して、ガックリと肩をおろした。
その時……
♪~♪~♪~
テーブルの上にあったピンク色のあたしの携帯が愉快な音楽とともに光り出した。
あたしは不思議に思いながらも、携帯を手にとってスクリーンを覗く。
【着信 楓】
楓……?
どうしたんだろう?
空腹過ぎて鳴るお腹をおさえながら、あたしは通話ボタンを押した。
「……もしもし?」
『部屋、出て来いよ』
「えっ? あ……」
それだけ言うと、楓は一方的に電話を切った。