俺のワケアリ彼女
静かに・・・ってか、震えてるし。
あー、めんどくせぇ・・・。
俺は涼に近づく。
涼はビクビクと小さくなる。
「・・・ごめんなさぃ・・・・涼・・・何も言わないから・・・・」
俺は棚から飴玉を出した。
「ほら、飴」
「・・・ぃいの?・・・」
涼は飴を受け取ると口の中に入れた。
「・・・涼、お前保健室登校しな?」
「・・・保健室?・・・・涼、保健室行くの?」
「そ、傷が目立たなくなるまで。」
「・・・勉強遅れる?」
「あー、大丈夫だろ。」
なんたって保健室の先生様、あいつだし?
できればもう、関わりたくなかったけど。
しかたねぇな。
涼は付けていたテレビのアニメを見ている。
・・・・ガキ・・・・。