ちよこれいと





2人を乗せた自転車が

勢いよく風をきるなか、

お巡りさんの声が遠くに聞こえる。



「待ちなさーい!」



後ろをチラッと肩越しに見てみれば、

あたしたちを追ってくるお巡りさん。



「そ〜ぉ〜ご〜」



あたしこの年で捕まるなんてヤダから、と

文句を奏悟の背中に向かって言うけど、

まだ2人で居れることに喜びを感じていた。



「ばーかー。

─────と一緒に

警察に捕まるなんて

ダサい真似、誰がするか」



一部分だけ声を

小さくした奏悟のせいで、

その部分が聞こえなかった。



「わんもあぷりーず!」


「だーかーらーっ」



クルリと振り返った奏悟。

肩越しに目が合う。


もう、お巡りさんの

怒鳴り声は聞こえなかった。



「好きなヤツと捕まるなんて

御免だって言ったんだよ。バカが」



余裕の笑みを浮かべて

その言葉を行った後

前を向いてしまった奏悟。



「…What?」



チラリと見えたのは

赤く染まる奏悟の頬。


同じように

赤く染まるあたしの頬。



「うるせぇー!

夏海が好きなんだよ……バカがぁ!」



あたしと同じく

開き直りながらそう言った奏悟。



「え……どゆ、こと……」


「だぁーっ!

脳ミソねぇのかテメェー!

好き! あいらぶゆー!

……わかるかコノヤロー」



あたしとは

比べものにならないくらい

開き直ってんですけど…。


フッと笑みを浮かべながら

目の前の背中に抱きついた。



「もう離さねえぞコノヤロー」








“上等だコノヤロー”と聞こえた声は

少し震えていて、

あたしはまた、笑ってしまった。








「笑うンじゃねぇーっ!」








(*´ω`*)HAPPY END(・ω・`)?








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