♂GAME♀


『わっ、おっ、あ〜!!』

やばい。
やばすぎる!

可愛くてキレイめで安くて最高!

『可愛い? ねぇ、可愛い?』

たくさんありすぎて選べない洋服を沢山掴んで、輝を呼ぶ。

『どれ買ったらいいかなぁ?』

アウトレットって、サイコ〜!

『全部買えばいいじゃん』

すぐ近くで自分のアウターを選んでいた輝は、そう言って笑った。

『輝みたいに金持ちじゃないもん』

ホストの財布と一緒にすんなっつの!
こっちは親の仕送り&前にしてたバイトの貯金で生活してんだから……
って、いばれる事じゃないか。

『あーあ。 私も出張キャバとかやっちゃおっかなぁ』

な〜んて。
智司が聞いたら「馬鹿かお前」とか冷めた目しそうだなぁ。

『んじゃ俺が毎日、指名しよっかな』

って、あんたみたいにノリ気になられても困るんだけど……

『でも何か大変そうだよねー。 ある意味、アイドルみたいなさぁ』

評判下げるような行動とれないし。
嫌な相手でも笑顔でいなきゃ駄目だし。

『……ネットで中傷されてんの、輝は気付いてる?』
『あはっ 俺、中傷されてんの?』

いや、笑うとこじゃないって……

『つか、Bitter辞めてから掲示板とか見ないんだよね。 意外と小心者なんで』
『うん、意外』
『って、おい!』

Bitter辞めてから……か。

『ま、言わせたい奴には言わせとけばいいよ』

小心者のくせに、そうやって笑う。
そうゆうとこ、強いなぁって感心するよ。

『実際に会った人だけ、俺を理解してくれてんなら、それでいい』

うん……
そうだね。

私もちゃんと、あんたがいい人だって知ってるもん。

『じゃあ俺、これ払ってくるから待ってて』

今日だって、私を楽しませようと頑張ってるの。
ちゃんと気付いてるよ……?

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