♂GAME♀

道に迷う事なく颯爽と歩き、気付けば車を一台レンタル。
そして何故か高速道路を走る。

『何で近くで宿取らなかったのよ』

どうやら目的地からずいぶん離れた旅館に泊まるらしい私達。

『昨日の今日だから空いてるとこが無かったんだよ』

なんて笑うから、こっちは呆れるしかない。

だったら日帰りにすればいいのに……

『で? どこ行くの?』
『綾香の好きそうな場所』

私の好きそうな所?
動物園?
水族館?
あ、もしかしたら遊園地!?

『大きな観覧車とかジェットコースターとかあって、賑やかでー……』
『やっぱり! 遊園地だぁ!』

嬉し〜!
すごい久しぶり!

『やったやった! 楽しみ〜』











『……の、隣の場所かい!』

車内であんなにはしゃいでた私を裏切り、着いたのは遊園地の隣……

『アウトレットだよ』

クックッと必死に笑いをこらえる輝を見てると、無性に腹が立つんですけど?

『最近寒いし、アウターでも買おうかと思って』

てめぇ、どんだけ自己中だよ!!

『まぁ…… 綾香が遊園地のがいいなら、アウターはまたでもいいけどね』

と、進む方向を変え、遊園地へと向かう輝。

ちょ、ちょっと待ってよ!
アウター欲しいんでしょ?

これからもっと寒くなるし、絶対必要だよ。

『ほら、行こう。 どうせ行くなら沢山乗りたいじゃん』

そうだけど。
そうだけどさぁ!
ってか逆に私がワガママみたいじゃん!



……あー、もう!

『遊園地はもういいよ! ……また、ディズニー連れてってくれたら……許す』

って、私は何様のつもりだよ……
可愛くないし。

『……じゃあ、また1日フリーの日にディズニー行こうな!』

……あー……やられた。
完全に負けたし。
あんた、笑顔が可愛すぎですから……

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