♂GAME♀

買い物を終え、車の後部座席は荷物でいっぱい。

私の服と靴とバッグ。
そして輝のアウター。

翌々考えてみたら、輝の服装は毎日違う。
まだ知り合って間もないからか、一度も同じ服装を見た事がない。

『衣装みたいなもんだからねぇ…… なるべく同じ格好しないように気をつけてるよ』

……あれ?

『私、声に出してた?』
『あははっ、めっちゃ喋ってたし!』

失敗した。
まさかずっと喋ってたなんて……ッ

『それより綾香。 もう着くよ』
『……え?』

アウトレットモールを出てしばらく。
私達と荷物を乗せた車は、ある場所に着いた。

『植物園みたいなとこだよ』

そこは広大な土地に出来た大きな植物園。

でもこんな時間に来たって、すぐに暗くなって、花なんか見れなくなる。

それに私、花に詳しくないし……

『この時間は込むから……手ぇ繋いでいい?』

そう言う輝の顔。
少し赤くて、照れたように笑ってた。

『……今日だけ特別だからね』

なんだかさ。
そんな風にされたら困るよ。

どこまでが本当で、どこからが偽物(ウソ)か……
わからなくて困る。
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