好きを私にください。
「俺、アンタのこと待ってたけど…会えるかどうかは半信半疑だった。」

「え?」

「だって、この道を通るっていう保証は無かったし?」

「…。」


ねぇ、先生。

やっぱりね、思うの。


あたしたちの出逢いは、運命なんだって。



始まりはあたしたちを繋いだ、1枚のCD。


そこからいろいろあったけど…

全部がいい思い出。




「ねぇ、いつまで俺のこと先生って呼ぶの?」

「えっ…。」

「もうアンタの先生じゃないと思うんだけど?」

「だって和ちゃんとか高ちゃんとか呼べないし…。」


それに


「それに、先生はずっと、あたしの先生だよ。」

「…あぁっそ。」


いつまでも、先生は先生だよっ。



「あの~…お取り込み中スイマセン…。」

「あっ…。」


ヤバい、忘れてた。


「明海の友達か?」

「うん。」

「明海、この人は…??」

「この人はね、噂のあたしの彼氏ッ!!!」





先生、これから先もいっぱい辛いことあると思うの。


でもね、あたしはずっとずっと、先生が好き。


だからずっとずっと…好きを、私にください。



- END -





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