不器用なシタゴコロ

ソファーに体重を預け。

首を目一杯上に向かされていた私は。

気付かないうちに横向きにされ。

彼の足に寄り掛かっていた。





首の痛みは多少なくなったけど。

彼のキスは止まることなく降り続ける。





『…ん…ッ…』





シトシト静かに降る雨のようなキス。

その合間に唇からチラチラと見え隠れする舌が。

私の体温をまた上げていく。



キスの途中。

時折絡む視線が。

私の思考回路をショートさせていく。





『…ハァ…ッ』





もう何も考えられない…。



…唇から伝わる熱に全てを委ね。

私は頭で考えることを放棄した。







『…とー、や…ク…ッ』







何も考えずに出た言葉。

それが私の本音に違いない。





…私をドキドキさせるのは。

いつだって。

“とーやクン”だったんだから。



 

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