不器用なシタゴコロ
視線だけじゃない。
顎から首筋。
首筋から頬へと。
スルスルと移動するとーやクンの指先が。
私を煽っているようにさえ感じてしまう。
…あぁ、もうコレって。
かなり重症だよね…。
「…そんな目ェして…誘ってんの?」
目を細め。
意地悪そうに口角を上げて微笑むとーやクン。
『さ、誘ってなんか…』
…“ない”と言いきれない自分が憎らしい。
「誘ってるって」
そうきっぱり言いきるとーやクンは。
ソファーから降りてラグに座り。
私と目線を合わせた。
交わった視線は。
逸らされることなく。
私を見据えて離さない。
優しい、でも熱っぽい視線に。
私は抗うことなんてできない。