この隙間、僕の存在。
「ありがとうございましたー」
上手くできた笑顔でそういう店員さんから買った商品を受け取ると、コンビニを出るまで待ち切れず早速袋の中のアイスを探る。
「ホンット、好きな」
「まぁね」
当たりつきのソーダアイスを口にくわえながら言う。
「頭冷えますか」
「……。お前それどういう意味だよ」
「ハハハ。でたでた、夜久の毒舌」
「いちいち腹立つんだよ」
「スミマセン」
「そーやって謝るとことかな!」
「安心してください。本心まったく謝る気ないですから」
「あぁ! ムカつくなこいつっ」
そんな他愛ない会話を続けながら3人で肩を並ばせ歩く帰り道。