この隙間、僕の存在。
「由也くん、まだ練習ですか。監督にも言われたでしょう。練習しすぎて身体壊すなと」
「うっ」
「そーだぜ。そのやる気はすげー関心もんだが準決勝近いって時に、お前が抜けちゃ話になんねーからな」
「わーってるよ」


俺は最後に1つダンクを軽くきめ、ボールを鞄にしまう。

2人が周りでパチパチと冷やかすような拍手を送ってきたから、満面の笑みでそれに手を挙げ応えてやった。


いまは7月だ。あちい。時刻は7時ちょいすぎで1日のピークは過ぎているが。


「なー。コンビニ寄っていー?」


暑さに弱い俺はさすがにアイスでも食わねーと死ぬ。


「ん。了解」
「どうぞ」

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